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LPS養殖動物試験

ブロイラーにおける死廃羽数の低下

自然免疫は、獲得免疫(抗体の作用が中心となる)の発達していない、魚やエビにおいても、感染防御を担っている生体防御システムです。従って、自然免疫担を活性化するLPSは、哺乳類のみならず、水産・畜産養殖動物の感染防御にも利用できます。

ここでは、LPS(パントエア菌由来;IP-PA1)を配合した飼料を給餌することによる、ブロイラーの生産性向上の効果について検討しました。

【試験1】1群5000羽で、3週齢から7週齢の間に、IP-PA1配合飼料またはカルスポリン(枯草菌製剤)入りの飼料を与えて飼育し、出荷までの死亡羽数の変化を調べました。2回の試験を行い、いずれもIP-PA1入りの飼料を与えた群の方が死亡羽数が少ないという結果でした。この死亡率は、抗生物質を与えた場合とほぼ同等でした。

図1 IP-PA1飼料投与によるブロイラー死亡羽数の低下

図1

平成16年度 近畿中国四国農業研究成果情報「小麦共生細菌由来低分子LPSの投与による鶏自然免疫賦活獲得」 (2005)

【試験2】
(1)試験期間:平成19年6月15日~8月6日・7日
(2)試験区分(ブロイラーコマーシャル鶏)
  試験区[1]:9,476羽:LPS素材(パントエア菌LPS;IP-PA1含有)含有飼料(3週齢~)
  試験区[2]:8,652羽:3・4週齢各3日間LPS素材飲水投与
  試験区[3]:6,180羽:市販無薬飼料
(3)調査項目:死廃棄羽数・飼料要求率・育成率・PS等

図2 死廃羽数の比較

図2

図2は、ブロイラー飼育に、LPS素材(パントエア菌LPS;IP-PA1含有)を配合した飼料または水を与え、飼育期間中の死廃羽数を比較したものです。LPS素材を与えた群、特に飲水で与えた群で死廃率が低いことがわかります。図3に示すように、最終のプロダクションスコア(PS)も、LPS素材投与群で対象群よりも良いという結果が得られています。

図3 飼料要求率、育成率、PS

図3

※この記事は、当社の研究成果に関する学術的な情報を提供するものです。特定の製品の効能・効果を宣伝、広告するものではありません。解説者の許可なく、商業目的として転載することや、内容に変更を加えたり、複製を行うことを禁じます。

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