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LPSヒト経口投与試験

ヒト血流改善(ランダム化ダブルブラインド試験)

私たちは、これまでに、LPSの生理的作用の研究(ヒト試験)を行い、経口摂取LPSの安全性と健康維持における多彩な有用性を示してきましたが、いくつかのヒト試験中の質問紙調査の中で、肩こりや眼精疲労の改善がみられていることから、LPSが血流の改善を促す可能性が示唆されました。そこで本試験では、LPSの正常な血流維持における機能を検証することを目的として、LPSを単独で含有するサプリメントとその対照品を用いて、HbA1cや酸化LDL、及び指先の毛細血管数を、安全性確認マーカーとともに調べました。

血流維持に関するダブルブラインド試験

試験食品 プラセボ LPS無しサプリメント
試験品 LPS配合サプリメント
被験者 対象 事前スクリーニングにて、LDL, HDL, TG, WBC, RBC, AST(GOT), ALT(GPT), Creatinine, HbA1cの値が正常値~境界域(健常者)の成人男女
年齢 20歳以上74歳以下
人数 全52名(26名+26名)
試験方法 種類 無作為割付、ダブルブラインド
摂取 1日2粒摂取
期間 3ヶ月
評価項目 主要評価項目:酸化LDL、LDL、HDL、中性脂肪
副次的評価項目:動脈硬化検査、血流測定(観測)、白血球数、赤血球数、HbA1c、AST(GOT)、ALT(GPT)、クレアチニン、CRP、IgA、アンケート
調査機関 NPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク
一般財団法人三宅医学研究所附属セントラルパーククリニック

本試験は、LPS配合サプリメント(LPSとして0.25mg/粒)を用いた並行群間比較ランダム化ダブルブラインド試験にて調査しました。試験実施にあたって事前にスクリーニングを行い、基準値が設定されている血液検査項目について正常値~境界域(健常者)の成人男女(20歳以上74歳以下)を被験者としました。サプリメントの摂取期間は3ヶ月で、本試験食品の摂取前と摂取途中(1.5ヵ月後)及び摂取後(3ヶ月後)の各パラメータ比較、試験品群及びプラセボ群の比較を行いました。

その結果、HbA1cについて、 LPS配合サプリメント摂取群では3ヵ月後に有意な減少が認められました(図1)。

図1 LPSによるHbA1c改善効果

図1

また、指先の毛細血管数において、LPS配合サプリメント摂取群はプラセボ群よりも有意な増加が認められました(図2)。

図2 手指先毛細血管数の増加

図1

QOLについては、どの項目も試験期間内および群間での有意差はみられませんでした。しかし肩こりについては、LPS配合サプリメント摂取群で、開始時点で肩こりがあった人のVASが3ヵ月後には改善する傾向がみられました(図3)。

図3 肩こり VAS調査結果

図1

今回の試験結果から、LPSによる健常者での毛細血管数の増加とHbA1cの低下が認められ、経口摂取のLPSが正常な血流の維持に貢献することが示唆されました。

本試験結果は、平成28年12月開催の、第20回バイオ治療法研究会において発表。

※この記事は、当社の研究成果に関する学術的な情報を提供するものです。特定の製品の効能・効果を宣伝、広告するものではありません。解説者の許可なく、商業目的として転載することや、内容に変更を加えたり、複製を行うことを禁じます。

研究レポート 目次
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その他
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