LPS養殖動物試験
畜産・水産養殖による食糧供給の需要はますます高まっており、環境悪化の中での過密飼育を行なう結果となり感染症の抑制が大きな課題です。従来、世界で生産される抗生物質の半分は畜産・水産養殖に使われてきました。その結果、養殖された動物を食べるヒトへの抗生物質の持ち込み、環境中に多剤薬剤耐性菌が増えるなど、最終的にヒトへの健康被害がもたらされることを、2003年にWHOが警告して以来、先進国の多くは、養殖における抗生物質の使用を禁じています。日本では、まだ完全禁止に至っていませんが、この方向性は環境と人の健康を考える場合、正しいと考えられます。
抗生物質に頼らずに感染被害を防ぎ、生産性を高めるためには、動物自身の免疫力を高めることが一つの重要なポイントとなります。薬である抗生物質と比較することはできませんが、ある程度効力のある免疫活性化素材が開発されることによって、日本の養殖業界も抗生物質の低減化、無薬化に移行することが可能となります。ここでは、実際の養殖現場でLPS素材(パントエア菌LPS;IP-PA1含有)配合飼料を与えた場合の生存率の比較結果をまとめました。
図1 水産飼料への応用 ~マダイ~
図2 水産飼料としての応用 ~ヒラメ~
図3 水産飼料としての応用 ~カワハギ~
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