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LPSヒト経皮投与試験

火傷の創傷治癒

LPSはマクロファージを活性化する作用を持ちます。マクロファージは体のあらゆる組織に分布し、新陳代謝、創傷治癒、代謝調節、神経修復など、多様な作用に係っているがために、LPSの効果もまた多岐に渡ります。

ここでは、LPSを外用でヒト火傷に使った場合の症例について報告します。

図1は、火傷への適用結果を示します。中国のナンネイ大学医学部で行われた臨床試験です。LPS(パントエア菌由来;IP-PA1)は、オリーブオイル、ホホバオイル、スクアラン、グリセリン等からなる保湿クリーム基材に1μg/gで配合して使用しています。両手を同程度に火傷した人で、左手にIP-PA1を含有するクリーム、右手に含有しないクリームをつけて経過を調べています。IP-PA1を含有するクリームを塗布した手のほうが、より早く治癒することが示唆されました。

図1 火傷への適用結果

図1

※この記事は、当社の研究成果に関する学術的な情報を提供するものです。特定の製品の効能・効果を宣伝、広告するものではありません。解説者の許可なく、商業目的として転載することや、内容に変更を加えたり、複製を行うことを禁じます。

研究レポート 目次
LPS細胞実験
LPS動物経口投与試験
LPSヒト経口投与試験
LPSヒト経皮投与試験
LPS養殖動物試験
LPS植物試験
その他
世界のLPS関連研究
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