LPSは、血流の改善を促すことが報告されています。
LPSはマクロファージを調節する物質ですが、マクロファージは血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)を誘導することが良く知られており、LPSの効果のメカニズムとして、一酸化窒素誘導による血管の拡張が考えられます。またマクロファージは、体内の不要分子を貪食除去する機能を持つことから、LPSはマクロファージの貪食能を高めることで、血管内の変性異物を排除し、その結果として血流を改善することも考えられます。さらに、マクロファージはLPSの刺激を受けて血管新生因子(VEGF)を産生することが知られており(*1)(*2)、LPSがマクロファージのVEGF産生を高め、毛細血管の数を増やすことで血流の改善につながることが考えられます。ダブルブラインド試験では、LPS配合サプリメントを摂取した方が、血管内不溶物としてのHbA1cの改善効果と手指先の毛細血管数の増加の効果があったことが示されています(*3)。
(*1)Macrophage-Induced Blood Vessels Guide Schwann Cell-Mediated Regeneration of Peripheral Nerves, Cell.2015;162, 1127-1139.
(*2)The Role of Macrophage Phenotype in Vascularization of Tissue Engineering Scaffolds, Biomatrials.2014;35, 4477-44889.
(*3)Effects of 3 months continuous intake of supplement containing Pantoea agglomerans LPS to maintain normal bloodstream in adults: Parallel double-blind randomized controlled study, Food Sci Nutr. 2017;1–10.
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