幼児期におけるLPSの自然摂取の低下がアレルギー体質の増加と相関があることが報告されています(*1)。
花粉症やアトピー性皮膚炎など、なんらかのアレルギー疾患に罹患している人は、人口の30%以上を占め、ここ20年で約3倍にも増加しています。現代のアレルギー疾患の急増は、昔に比べて環境がきれいになりすぎて、細菌成分の刺激が減少したことが原因のひとつと考えられています。欧州で行われた調査では、動物や土壌に触れる機会が多く、その結果LPSの自然摂取量の多い農村部に住む子供は、そうでない都市部に住む子供よりも花粉症や喘息などの頻度が低いという結果が出ています(*1)。この調査から、幼児期に微生物やLPSに触れて自然免疫を活性化することが、アレルギー疾患の発症を抑えるのに重要だということが分かります。
こういった報告とよく合致して、マウスにスギ花粉を与えて花粉症にする実験では、スギ花粉とともにLPSを与えていると、症状が出ないことが示されています。
(*1)Eenvironmental exposure to endotoxin and its relation to asthma in school-age children, The New England Journal of Medicine 347 (12): 869-877 (2002)
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