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LPSと健康維持

(5)骨とLPS

LPSには、骨代謝を促進する働きがあります。これまでの調査で、LPSを配合した飲料を摂取することで、骨密度の減少が抑制される結果が示されています(*1)。

歳を取ると現れる病気のひとつに骨粗しょう症があります。特に女性は、閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下によって、骨粗しょう症のリスクが高くなります。骨粗しょう症は、骨折を招くことで寝たきり状態や認知症への引き金にもなります。

骨は、体を支える骨格になっていることはもちろんですが、カルシウムのリザーバーともなっています。骨は、カルシウムを貯蔵するとともに、必要な時にカルシウムを放出しているので、常に、削ったり作ったりという代謝を行なっています。作るためには削らねばならず、どちらもバランスよく作業される必要があります。骨を作る細胞が骨芽細胞、骨を削る細胞が破骨細胞と呼ばれています。

さて、LPSはマクロファージ系細胞を活性化することが知られています。骨の組織マクロファージはLPSの刺激によってオンコスタチンMという物質を分泌し、オンコスタチンMはメセンカイマルステムセルが骨芽細胞へ分化することを促します(*2))。一方、骨を削る破骨細胞はマクロファージ類縁細胞で、LPSによって活性化されます(*3)。こうして、LPSは骨の代謝に必要な2種類の細胞を活発化することで、正常な骨代謝を促すと思われます。

骨密度維持のメカニズム

(*1)Pantoea agglomerans lipopolysaccharide maintains bone density in premenopausal women: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial, Food science & nutrition 2 (6): 638-646 (2014)
(*2)Induction of Osteogenesis in Mesenchymal Stem Cells by Activated Monocytes/Macrophages Depends on Oncostatin M Signaling, STEM CELLS 30: 762–772 (2012)
(*3)Lipopolysaccharide Promotes the Survival of Osteoclasts Via Toll-Like Receptor 4, but Cytokine Production of Osteoclasts in Response to Lipopolysaccharide Is Different from That of Macrophages, J Immunol 170: 3688-3695 (2003)

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