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LPSと健康維持

(12)癌とLPS

LPSは、癌の化学療法剤の副作用を低減し、抗がん剤の効果をあげることが報告されています。

LPSは抗がん剤の効果をあげる

癌になるような異常な細胞は、1日に5000個レベルで出来ていると言われます。けれども異常な細胞は、ほとんどの場合、免疫細胞が監視し処理してくれているのです。癌の発症が加齢やストレスで増加するのは、免疫機能の衰えにも関係します。一方癌になったとき、癌を治療するための化学療法剤は、癌細胞と同時に正常な細胞にもダメージを与え、このため免疫細胞も衰えます。化学療法剤を使うケースでは、特に免疫を落とさないことが重要です。動物実験では、癌を移植したマウスに化学療法剤を与えただけよりも、LPSとともに化学療法剤を与えたほうが延命効果が高いことが示されています(*1)。

(*1)Oral administration of immunopotentiator from Pantoea agglomerans (IP-PA1) improves the survival of B16 melanoma-inoculated model mice, Experimental Animal 60 (2): 101-109 (2011)

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