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LPSの基礎知識

(4)グラム陰性細菌とLPS

LPSは、細菌成分ではありますが、細菌の病原性とは関係がありません。

すべての細菌は、グラム陰性菌とグラム陽性菌の2系統に分類されます。この2系統は、デンマークの学者であるハンス・グラム先生が開発した細菌の染色法で染まるか染まらないかによって区別するので、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌と呼ばれています。グラム染色で染まるか染まらないかは細胞壁の構造によって違い、その構造の違いは2系統の菌の違いを明確に示すものなのです。

細菌の分類

細菌の分類

さて、LPSはグラム陰性細菌だけに存在しています。グラム陰性細菌の中には、有用な菌も病原性の菌も含まれます。グラム陰性細菌のうち、有用な菌としては酢酸発酵に使われる酢酸菌、テキーラの醗酵に使われているザイモモナス菌、食品増粘多糖であるキサンタンガムを産生するキサントモナス菌、食用植物に共生しカビの繁殖を抑えるパントエア菌などがあります。一方、病原菌としてはコレラ菌、サルモネラ菌などがそうです。冒頭に述べたように、病原性の有無はLPSとは関係ありません。例えばサルモネラ菌のLPSだけを取り出して食べたとしても、食中毒にはならないのです。

尚、グラム陽性細菌にも、有用な菌と病原性の菌がいます。有用な菌の代表株が乳酸菌。病原性の菌としては黄色ブドウ球菌、結核菌などがそうです。

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