

第75回
皆さん、こんにちは。ヒゲ博士じゃ。年をとると、筋肉がなかなか付きにくくなるのう。最近のマウス研究で、マクロファージの元気さがこの事に関係あることが報告されたのじゃ*。この研究では、老齢マウスに一時的な低酸素刺激を与えると、マクロファージの中でエネルギー代謝が切り替わり、壊れた細胞や組織を片づける力が高まることが示された。「低酸素」は筋トレ、坂道を登ったとき、加圧トレーニングでも、筋肉の中では似たような状態じゃ。
本研究では、一時的低酸素により、マクロファージが活性化され、筋肉再生が増え、筋力の回復が若いマウスに近づいたのじゃ。これは、年をとったマクロファージでも、適切な刺激によって、再び組織の修復を助ける働きを取り戻せる可能性を示しておる。
さて、LPSにも関係する話をしよう。LPSは自然免疫を通じて、マクロファージの貪食や組織を整える働きに関わる自然環境に由来する成分じゃ。筋トレや加圧のような適度な刺激と、LPSによる自然免疫の基礎応答の調整を組み合わせて考えると、老齢マクロファージの貪食能や修復力を支える新しい可能性が見えてくるのう。年を重ねても、適度な運動と自然免疫を整える工夫によって、筋肉マクロファージを元気に保つことが、健やかな体づくりの大切な鍵になるかもしれんのじゃ。
*: Zachary J. Fennel et al., JCI Insight (2025). https://doi.org/10.1172/jci.insight.194303.

出典:特定非営利活動法人自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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