自然免疫応用技研株式会社

ひげ博士の最新免疫学講座

かげ

第45回

サーカディアンリズムの話
(2018年12月 No.45より)

皆さん、ひげ博士じゃ。 朝になれば目が覚め、夜になれば眠くなる。時間がくればお腹が減る。人には一日の中にリズムがあるのは皆さん実感しておると思う。地球上の多くの生き物はそのような太陽が巡ってくる24時間周期に合わせて変動する生理現象のズム(概日リズム、サーカディアンリズム)を持っておるのじゃ。実は自然免疫も一日の時間に依存して現象があることがしられておる。今日はマクロファージのサーカディアンリズムを紹介しようかのう。

生物には時計遺伝子と呼ばれているリズムを生み出す仕組みがあるのじゃ。自然免疫のサーカディアンリズムのメカニズムはまだはっきりとはわかっていない。今年、アイルランドの研究グループが生物時計の中心的なタンパク質(BMAL1)を欠損したマクロファージはLPSに対する応答性が低下することを見つけたのじゃ*。BMAL1はほ乳類での最初見つけられた時計遺伝子のClockと結合する重要な時計遺伝子じゃが、マクロファージではBMAL1が転写因子のNRF2に働き、炎症や睡眠に関係するIL-1β、IL-6というタンパク質(サイトカイン)を制御しておる。つまり、マクロファージもサーカディアンリズムの中で働いているということで、時間によって働きに強弱があるのじゃな。

* PNAS 115 (36) E8460-E8468 (2018), https://doi.org/10.1073/pnas.1800431115

ひげ博士

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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