自然免疫応用技研株式会社

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かげ

─2024年2月15日 ヘルスライフビジネス─

特集
LPS(リポポリサッカライド)

免疫分野の注目素材、新たな研究も活発に
サプリから化粧品まで幅広い展開に期待

強力なマクロファージ活性化作用に注目

LPSは、空気中や植物、土中などに存在するグラム陰性細菌の細胞壁を構成する物質で、日本語では「糖脂質」や「リポ多糖」と呼ばれる。

その特徴として、免疫細胞であるマクロファージの強力な活性化作用を有することが分かっており、健康食品や化粧品向けの原料としてはパントエア菌や光合成菌、酢酸菌などを由来とするLPSが利用されている。

マクロファージは、体内の老廃物や病原菌などを貪食する働きを持ち、新陳代謝や免疫力の向上に深く関与する。

一方、LPSのマクロファージ活性化作用はキノコや乳酸菌、パン酵母などに含まれるβ-グルカンと比べて非常に高いことが分かっており、免疫力の向上やエイジングケアなど数々の研究成果が報告されている。

LPSは血管内に侵入すると炎症を引き起こすことからエンドドキシン(内毒素)とも呼ばれるが、産学官による研究で食品および化粧品としての優れた機能性と安全性が証明され、2006年には自然免疫応用技研がLPSの量産化を開始。健康食品や化粧品としての開発が本格化した。

現在では、通販ルートやMLMなどのクローズドマーケットを中心に市場を拡大しており、大手通販会社からもLPS配合のサプリメントや化粧品が発売されている。

LPSの機能性については、免疫賦活、抗腫瘍、抗アレルギー、抗ウイルスを筆頭に、抗炎症、抗糖尿、認知機能改善、肌のバリア機能向上など、さまざまな有効性が報告されている。

機能性表示食品の届出を視野に入れた研究や認知症などの疾病予防に関する研究も進められるなど、産学官の連携によるエビデンス創出も進められている。

健康食品だけでなく、化粧品として肌に塗布した場合の有効性や飼料・ペット向けなど動物を対象とした研究もあることから、今後はより多方面にわたるLPSの活用が期待される。

 

パントエア菌LPS

アレルギー症状緩和で論文発表

自然免疫応用技研

自然免疫応用技研(香川県高松市、TEL:087-867-7712)では、2006年の設立以来、LPSを初めて産業界に出した「LPSのパイオニア」として長年にわたって研究開発および製造販売に注力してきた。

同社が取り扱うLPSは、イネや小麦、リンゴなどの植物に共生するグラム陰性菌の一種・パントエア菌を由来とし、サプリメントの他、化粧品、ペット向けサプリ、飼料などさまざまな用途の原料をラインアップ。製造方法や用途、物性など各種特許も取得済みだ。

近年はコロナ禍によって消費者の免疫に関する意識が向上し、LPSに対する引き合いも増加傾向にあるという。米国のNDI(新規栄養成分)およびGRAS認証も取得しているため、海外からの問い合わせも増加しているという。

LPSの機能性に関しては、マクロファージの活性化を介した免疫賦活作用をはじめ、抗ウイルス、抗腫瘍、抗アトピー、創傷治癒、数多くのエビデンスを積み重ねてきた。同時に、食品や化粧品用途での安全性に関しても万全のデータを揃えている。

昨年は、目や鼻のアレルギー症状の抑制効果をヒト臨床試験で確認。海外の学術誌に論文を発表している。

同研究では、軽度アレルギー体質の成人男女63人を2群に分け、LPS含有食品またはプラセボをそれぞれ8週間摂取させ、目鼻のアレルギー症状および抗アレルギー薬の使用状況を比較した。その結果、抗アレルギー薬の使用頻度と強度の低下、および抗アレルギー薬の使用を考慮した症状スコアの軽減が報告された。

なお、本試験は花粉の飛散時期を含む1~4月に実施されたことから、LPSの摂取が花粉やホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻のアレルギー症状を軽減する効果があると結論付けた。将来的には機能性表示食品の届け出も視野に、さらなる研究に取り組んでいく。

この他、同社ではLPSの認知機能改善効果やアンチエイジング効果に着目しており、特に認知機能に関してはマウスを用いた試験で認知症の予防改善効果が示唆されたことから、ヒト試験へのスケールアップも検討している。 

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