自然免疫応用技研株式会社

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かげ

─2018年2月1日 食品化学新聞─

話題の焦点

LPS TV番組で“風評”懸念
科学的知見に基づく見解示す

自然免疫応用技研

自然免疫を活性化し、全身の健康を維持するキー物質として注目されているLPS(糖脂質、リポポリサッカライド)は、食品や化粧品、ペットサプリなどに幅広く利用が進む。ところが、1月23日19時放送のテレビ番組「たけしの家庭の医学~『認知症を予防する科学』最新研究で発見!認知症を引き起こす原因物質『LPS』~LPSが増加している人が出している独特のニオイとは!?」の内容が、その有用性・信頼性を否定するかのような物であったため、業界に波紋を投げかけている。パントエア菌由来LPS原料の供給元の自然免疫応用技研は、杣源一郎氏や稲川裕之氏などの研究者と共に番組の内容を検証し、LPS原料が変らず安全・安心して使える科学的な裏付けに何ら影響ないと確認。番組中ではLPSの種類も、血液中への侵入経路の説明も無い点に問題がある。番組内容に対する学術的見解と合わせてA4で5ページに渡るレポートにまとめ29日、取引先各社に配布した。

アルツハイマー症や糖尿病など健康寿命を脅かす疾患の原因となる変性タンパク質やAGEsなどの異物を排除するマクロファージの活性化(プライミング)に役立つのが、食べる・塗るLPSだ。LPSは米や小麦など食用植物や空気中、土壌中にも存在し、呼吸や食事で摂取することで自然治癒力を高める。また、自然界には構造の異なる多くのLPSが存在するが、番組で取り上げられたのはアルツハイマー病との関連で研究されているきわめて特殊な歯周病菌LPSだ。単に一般名称のLPSと呼び、パントエア菌など通常知られるものと区別されなかった。

市場にはLPS商品が多数流通する。東洋ライス「菌芽米」は、LPSを含む健康米としてタニタ食堂やHotMot、やよい軒などに採用実績がある。ディノス・セシールのオリジナル化粧品「イミニ」シリーズは、パントエア菌LPS高濃度配合で数々の雑誌で紹介されている。動物医療の現場では主にアトピー性皮膚炎などの治療に世界35カ国で活用され、その数は年々増加。LPS市場の健全な育成を期待したい。

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