─2020年12月1日 ヘルスライフビジネス─
自然免疫応用技研(香川県高松市、TEL:087-867-7712)は、「免疫ビタミン」と言われ注目を集めているLPS(リポポリサッカライド)を供給している。
LPSはグラム陰性細菌を構成する成分で、穀物や野菜などの食品にも含まれる。同社では小麦、稲、リンゴと共生するパントエア菌由来のLPSを食品及び化粧品原料として取り扱っており、近年は大手企業の製品に採用されるなど、販売量を増やしてきた。特に、昨今はコロナ禍の影響でLPSに対する注目が高まり、同社への引き合いが増したという。
LPSの免疫機能に対する有用性としては、代表的な自然免疫細胞の一つであるマクロファージの異物処理能力を強力に活性化する作用が知られている。マクロファージは細菌・ウイルスをはじめ、がん細胞、アミロイドβ、酸化LDLコレステロール、終末糖化産物(AGEs)など有害物質の貪食作用を有する。このため、LPSの摂取によって感染症の予防・重症化抑制をはじめ、認知症や動脈硬化、糖尿病、がんなどの慢性疾患の抑制効果が期待できる。同じくマクロファージの活性化作用を持つ乳酸菌のペプチドグリカンや酵母、キノコなどのβ-グルカンと比べてLPSは1000~1万分の1というごく微量で同様の効果を発揮することも特徴だ。
マウスを用いた試験では、舌下型のインフルエンザワクチンとLPSの併用で粘膜免疫に関与するIgA抗体が増加し、ワクチン単体の群と比べてインフルエンザでの死亡率が有意に低下したとの報告もある。すなわち、自然免疫の活性化とワクチンの効果増強という2つのアプローチでの感染症予防効果が期待できる。
現在、同社ではLPSを関与成分とした機能性表示食品の開発に取り組んでおり、将来的には「免疫機能」に関する表示での届け出も視野に入れる。
LPSに関する最新の研究成果については「『免疫ビタミン』で肌免疫力を上げて、10才若返る!」を今年9月に発売したほか、LPSと免疫力に関する新著「免疫ビタミンLPSで感染症に克つ-新型コロナ予防のカギはLPSだった-(仮題)」(いずれも杣源一郎・著、ワニ・プラス)を近日発刊する予定だ。
自然免疫応用技研株式会社
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