免疫力は年齢とともに低下する!その原因と予防法とは

病気に負けず、元気に生活するために重要な「免疫力」。しかし通常、免疫力は年齢とともに低下してしまいます。そこで、年を重ねても元気に過ごせるように、年齢によって免疫力が低下する原因と予防法について知っておきましょう。

免疫力は年齢とともに低下する

私たちが元気に生活できるのは、体の中で免疫細胞が24時間365日、細菌やがん細胞などと戦い、老廃物などのゴミを除去し、傷ついた細胞を修復してくれているからです。つまり、健康に過ごすためには免疫力アップがかかせないのですが、残念ながら免疫力は思春期~20歳ごろがピークで、それ以降は年齢とともに下がっていってしまいます

どれくらい免疫力が低下するのかは個人差がありますが、人によっては40代にはピーク時の半分程度まで下がることも。そして、免疫力が下がった分だけ、病気にかかりやすくなってしまいます。しかし、なぜ年齢を重ねると免疫力が下がってしまうのでしょうか。その原因について、くわしく見ていきましょう。

免疫細胞が分化する力が低下し数が減るため

免疫は、異物を食べるマクロファージ、免疫機能の司令塔となるT細胞、T細胞の指令を受けて抗体(異物に反応して対応するタンパク質)を作るB細胞など、たくさんの免疫細胞によって機能しています。

これらの免疫細胞のほとんどは、骨髄に存在している造血幹細胞を材料にして作られた前駆細胞が、分化(特定の役割を与えられること)することによって作られます。しかし、年を取ると造血幹細胞が免疫細胞に分化する力が低下し、免疫細胞の数が減ってしまうため、免疫力が落ちてしまうのです。

加齢とともにT細胞とB細胞の活性が低下するため

年齢を重ねるとT細胞とB細胞の活性が低下することも、免疫力が低下する原因になります。T細胞とは、細菌やウイルスなどの異物に反応してB細胞に異物の情報を伝えたり、マクロファージを活性化させて異物を退治させたりする免疫細胞です。そしてB細胞は抗体を作って細菌やウイルスなどの異物を攻撃して倒す役割を持つ免疫細胞です。

どちらも免疫システムにとって非常に重要な役割を担っているのですが、これらの免疫細胞は加齢によって活性が低下することがわかっています。とくにさまざまな免疫細胞に指示を出して活性化させるT細胞が弱ると、それに伴ってほかの免疫細胞の働きも低下するため、免疫力が大きく下がってしまいます

免疫機能の老化予防&活性化のポイント

加齢による免疫力の低下を抑えるには、日頃から免疫機能の老化予防や活性化を意識した生活を心がけることが大切です。どのような生活が免疫機能の老化予防&活性化につながるのか、ポイントを知っておきましょう。

食べ過ぎない

食べ過ぎは免疫力の低下につながります。食べ過ぎによって胃腸の消化能力を超えると、腸の働きが鈍って排出物が溜まり、排出物から出る毒素によって腸内環境が悪化してしまうためです。

免疫細胞の6~7割は腸内に存在するといわれており、さらに腸内には免疫細胞のサポーターとなる善玉菌も存在しています。腸内環境が良好だと、免疫細胞や善玉菌が活発に働いて免疫がうまく機能するのですが、腸内環境が悪化すると善玉菌が減り、代わりに腸内で有害物質を作り出す悪玉菌が増えるため、免疫力が落ちてしまいます

昔から「腹8分目」といいますが、これは実際に免疫力アップにとっては重要なポイントです。活動量にもよりますが、1日の摂取カロリーの目安は成人女性で2000kcal前後、成人男性で2500~2600kcal前後とされています。しかし、免疫力アップのためには、摂取カロリーを目安の70~80%程度に抑えるのがおすすめです。

ビタミンC・Eを積極的に摂る

免疫機能の老化予防&活性化には、ビタミンC・Eを積極的に摂ることも有効です。紫外線を浴びたときやストレスが溜まったときに、体内では活性酸素が発生します。

活性酸素は白血球が細菌などの異物を攻撃するために出す物質でもあるので、完全に悪とはいえないのですが、体内の細胞を酸化させ、老化させる原因にもなります。ビタミンC・Eは活性酸素の発生を抑えたり、働きを弱めたりする抗酸化作用があるのです。

また、私たちの体には、ホルモンを分泌する内分泌機能があります。ホルモンは代謝の調節や体の成長、環境への適応などさまざまな役割を担っており、免疫細胞からの炎症性サイトカイン(免疫細胞が分泌するタンパク質)の産生を抑えたり、免疫反応を増強したりと、免疫機能とも深い関わりがあります。

ビタミンC・Eには、内分泌機能を調整する効果も期待できるため、ビタミンC・Eを摂取することは免疫機能の活性化に役立つのです。

適度に運動する

適度な運動も、免疫機能の老化予防&活性化に役立ちます。免疫細胞のT細胞やB細胞には、体温が上がると増える性質があるためです。免疫細胞が正常に動ける体温は36.5℃程度ですが、そこから体温が1℃上がるだけで、免疫力は最大5~6倍上がるとされています。

長時間の運動や激しい運動は必要なく、少し汗ばむ程度の軽い運動を10分程度するだけで構いません。むしろ激しい運動を行うと、「コルチゾール」という免疫抑制作用があるストレスホルモンが分泌されるため、かえって免疫力が低下してしまいます。

年齢を重ねてもできる限り免疫力が低下しないよう、以上のような生活習慣を心がけるとよいでしょう。

LPS活用事例

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

やさしいLPS編集部

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やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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