風邪の予防におすすめの果物ベスト3!免疫を高めるLPSとは?

風邪ウイルスなどに負けない身体づくりに効果的とされる果物、ご存じですか?

当記事でご紹介する3つの果物を普段から食事に取り入れておくと、免疫機能を高め健康状態を保つことができるとされています。

また、食欲がない時でも調理不要で食べやすいので、風邪を引いた時の栄養補給にもおすすめ。それぞれが持つ栄養素についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

「免疫力を高める」とは

自然免疫と獲得免疫

免疫とは、外から侵入した細菌やウイルスなどの病原体や、体内で発生したがん細胞などから身体を守るシステムのことです。免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。

自然免疫とは、生まれつき身体に備わる防御力で、体内に異物を見つけると、好中球やマクロファージといった免疫細胞が直ちに異物を攻撃します。一方獲得免疫は、自然免疫から受け取った異物の情報を記憶し、抗体を作ります。そのため、同じ病原体が再び侵入してきた際に、抗体を使って速やかに撃退することができます。一度麻疹にかかると再びかからないことや、ワクチンによって感染を防ぐことができるのは獲得免疫のおかげなのです。

一般的によく言われる「免疫力を高める」とは、つまりこれらの免疫を活発化させることを指し、免疫力は、日常生活での行動や食事などによって高めることができると考えられています。

免疫力を高めるためのポイント

免疫力を高めるポイント

免疫細胞の約70%は腸に存在していると言われています。そのため、腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させる栄養素を十分に摂取することが、免疫力を高めるための大きなポイントとなります。

例えば、免疫細胞の材料となるタンパク質、腸内環境を整える食物繊維、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含んだ食物の摂取は、免疫力を高めるために効果的と考えられています。ただし、栄養の偏った食事は避け、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

免疫力を高める果物

免疫力を高める方法として、細胞を傷つける活性酸素を抑制する抗酸化作用のある栄養素を摂ることは効果的です。抗酸化作用のある栄養素には、ビタミンCやビタミンE、ビタミンB群、β-カロテンなどのビタミンA群、ポリフェノールなどがあり、主に野菜や果物に多く含まれています。特にビタミンCは熱に弱いと言われているため、加熱の必要がない果物として取り入れると、より効果を損ねることなく摂取することができます。具体的にどのような果物がよいのか見ていきましょう。

バナナ

バナナ

バナナには、腸内の善玉菌を活発化させるオリゴ糖や食物繊維などの栄養素が多く含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。また、バナナには免疫細胞の一つである白血球を増やす作用や活性作用が強いと言われています。

さらに、黄色いバナナより、シュガースポット(茶色い斑点)のある熟したバナナがより免疫活性作用が強く、白いスジの部分にも抗酸化物質が含まれていると言われています。また、オリゴ糖は加熱することによって増えるため、焼バナナや温かいバナナジュースにして取り入れるのがおすすめです。

かんきつ類・いちごなど

かんきつやいちご類

みかんやレモン、オレンジなどの柑橘系の果物には、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、白血球やリンパ球の働きを助けます。白血球やリンパ球には、体内に侵入したウイルスや細菌などを攻撃し、風邪や感染症を防ぐ働きがあります。実際に、ビタミンCが不足している状態では免疫力が低下し、風邪を引きやすくなることが多くの研究によって証明されています。

また、ビタミンCはコラーゲン生成を助ける重要な役割を担っています。コラーゲンは細胞間の結合を強くし、丈夫な皮膚や粘膜を作るため、病原体が体内に侵入するのをガードするのにも役立ちます。

さらに、ビタミンCには抗酸化作用や抗ストレス作用があるため、老化を防ぎ、疲労やストレスから身体を守るほか、生活習慣病の予防などにも効果が期待できます。

一方でいちごは、実はレモンやみかんなどの柑橘類より豊富なビタミンCを含有しており、8〜10粒を食べれば1日に必要なビタミンCが補えると言われています。また、ブルーベリーやぶどうと比べると劣りますが、いちごにはポリフェノールの一種である「アントシアニン」という栄養成分も含まれており、こちらも抗酸化作用がある成分です。

キウイフルーツ

キウイ、キュウイ

キウイはフルーツの中で、栄養素充足率がトップクラスと言われています。特にビタミンCはレモンやいちごよりも含有量が多く、高い抗酸化作用や、免疫力の向上が期待できます

また、キウイには腸内環境を整える食物繊維のほか、強い抗酸化作用や血流を改善する作用があるビタミンEも含まれています。

LPS

LPSについて

LPSとはグラム陰性細菌という細菌の外膜に存在する物質で、免疫細胞の一つであるマクロファージを活性化させる作用があり「免疫ビタミン」とも言えます。

マクロファージ

活性化したマクロファージは、体内に侵入した細菌やウイルスを食べて死滅させる能力が向上します。このことからLPSは、免疫力を高める有効な成分として期待されています。

LPSは身近にある穀物や野菜、果物から摂取できます。特にLPSは長時間加熱すると壊れてしまうことがあるため、加熱の必要がない果物は、LPSを摂取するのに適しています

※LPSについては、こちらの記事もチェック

また、果物にはLPS以外にも免疫力を高める様々な栄養素や成分が含まれています。日々の食事に上手に取り入れて、健康的な身体を手に入れましょう。

LPS活用事例

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

この記事の著者
やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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