LPSを摂取できる食べ物って知ってる?食事からLPSを摂取しよう

「免疫ビタミン」と呼ばれ、体内にある免疫細胞のマクロファージを活性化できるLPS。マクロファージを活性化することで、体の自然免疫力を高めて病気になりにくい体にします。このLPSは食べ物から摂取できるもの。どのような食べ物に含まれているのか、わかりやすく紹介しましょう。

LPSは土の中で栽培される食べ物に含まれている

LPSは細菌由来の成分です。そのため、細菌類が多く存在する土の中に含まれています。私たちが食べる野菜や穀物が畑で育つのも、これら細菌類の働きがあるからです

細菌類の働きとは、野菜や穀物が育つための栄養分を作ることです。

土の中にいる細菌類は、落ち葉や動物の糞尿などの有機物を分解して植物に必要な栄養分を作ります。そのため、細菌類の種類や数が多いほど野菜や穀物のための栄養が豊富で、作物がよく育つ優良な土ということになります。

土壌、栄養分が豊富な土、有機物、細菌類が分解、細菌由来のLPS、野菜や穀物にLPSは含まれている

細菌由来のLPSも、細菌類が多く優良な土ほどたくさん含まれています。そのため、土の中で育つ根菜類はもちろん、畑で栽培される野菜や穀物にはすべてLPSが含まれているわけです。

海の中にも土があるので、そこで取れる海草にもLPSが含まれています。

このことから、私たちは野菜や穀物、海藻類を食べることでLPSを自然に取り入れることができ、高い免疫力を維持できるのです。

LPSは特に玄米に多い

野菜や穀類の中でも、特にLPSが多く含まれているのは玄米です。穀類の場合、細菌類は表面に多いため、LPSも米の外側に多く存在します。

そのため、外側の糠と胚芽を取り除いてしまう精白米よりも、玄米の方がLPSをたくさん摂れることになります

LPSの含有量、糠と胚芽にはLPSが存在、玄米にはLPSが多い

また、LPSは漢方薬にも多く含まれているという研究報告があります。疲労回復効果のある十全大補湯については、有効成分はLPSであると論文が出ています。十全大補湯で得られる効果は、LPSによるマクロファージの活性化によりもたらされているというわけです。

食べ物から摂れるLPS、最近は農薬の影響で減少している

私たちは野菜や穀物類から自然にLPSを摂取していることがわかりました。しかし、近年は畑に使用する農薬や化学肥料のために、野菜や穀類に含まれているLPSの量は減っているという現実があります

昔の畑では落ち葉や糞尿などの有機物を細菌類がエサにして分解し、それを肥料にしながら農産物が育ちました。 しかし、化学肥料は分解されずそのまま作物に吸収されるため、エサになる有機物を失った細菌類は減ったり種類が偏ったりします。また、農薬を使うと細菌類は死滅してしまいます。

野菜や穀物にLPSは含まれている、土壌、化学肥料、農薬、細菌類の減少、LPSの減少

その結果、細菌類のいなくなった畑では、植物を枯らしてしまう病原菌や害虫が繁殖しやすくなります。それを駆除するため、さらに農薬を使うという悪循環も起こるのです。

このように、細菌類の減った畑で育った野菜や穀物類にはLPSが少ないのが実情です。そのため現代の日本人は十分な量のLPSを摂取できていない可能性があります

LPS活用事例

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

この記事の著者
やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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