免疫力をアップする食べ物がありますか?

ビタミン、ミネラル、アミノ酸は、基本的に全ての細胞の活動に必要ですから、免疫力を高めるベースとして必要です。そのベースが整った上で、免疫に係わる活動を活発化する成分としては、海藻に含まれるフコイダンのほか、微生物由来の成分;例えば、乳酸菌の持つペプチドグリカン、酵母が持つβグルカン、グラム陰性細菌由来で、野菜や玄米や海草に付いているリポポリサッカライド(LPS)があります。

フコイダン、ペプチドグリカン、βグルカン、LPSなどは、私たちの体が作らない、いわゆる外来異物です。そして私たちの体は、外来異物と出会うと免疫力が高まるようになっているのです。メカブやモズクのようなぬるぬるした海藻、ヨーグルトなどの発酵食品、LPSが多くついている玄米が体に良いのは、免疫力アップ成分を含んでいることも大きな理由のひとつでしょう。

フコイダン、ペプチドグリカン、βグルカン、LPSのうち、最も免疫活性化の能力が高いのがLPSです。

LPSは、野菜、根菜、穀類などにくっついているので、そういった食材を食べることで摂取されます。ただし、LPSは野菜、根菜、穀類の外側についているので、根菜の皮をむいたり、穀類の糠を削ったりすれば、量は少なくなります。玄米についているLPSは多いのですが、7分づきにするとかなり少なくなります。また、葉野菜もゆでるとLPSがお湯の中に溶けだしていき、少なくなります。

健康維持に欠かせないLPSを補給しよう

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

LPS活用事例
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