リポポリサッカライド(LPS)は植物由来ですか?

LPSは植物成分ではありません。細菌が作りだす成分です。

ここから先は関心のある方だけお読みください。

細菌は、遺伝子が詰まった袋のようなものです。袋は2重の膜でできています。LPSはその外側の膜にある成分です。

細菌が死んで膜が壊れると、LPSは散らばって残ります。LPSは熱にも乾燥にも強いので、細菌が死んでもそこに残っています。

身体に良いとされる玄米や蕎麦にもたくさんついていますが、LPSは玄米や蕎麦が持っている成分ではなく、玄米や蕎麦についていた細菌由来の成分というわけです。玄米や蕎麦であっても、LPSは外側に多くついているので、あまり削ってない玄米や蕎麦であれば全粒粉で多くなります。

尚、どの細菌もLPSを持っているわけではなく、細菌の中のグラム陰性細菌と呼ばれる種類の細菌だけがLPSを持っています。ちなみに乳酸菌はLPSを持つ細菌ではありません。

 

健康維持に欠かせないLPSを補給しよう

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

LPS活用事例
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