赤ちゃんの免疫力はどうなっている?赤ちゃんを感染症から守る方法も紹介!

体をウイルスや細菌から守るなど、体の調子を整えるために重要な免疫ですが、赤ちゃんの免疫力はどのように機能しているのでしょうか?この記事では、赤ちゃんが免疫力を得る過程をはじめ、赤ちゃんを感染症から守る具体的な方法についてご紹介していきます。

赤ちゃんの免疫力はどうなっている?

生後半年〜1歳半の時期が赤ちゃんの免疫力が一番低い時期と言われており、免疫力がある程度安定するのは6歳頃と言われています。では、その間の赤ちゃんの免疫はどのようになっているのでしょうか?詳しくご紹介します。

自然免疫も獲得免疫も未熟

そもそも免疫は、自然免疫と獲得免疫の二つに分類することができます。自然免疫とは、生まれつき備わっている免疫機能のことです。一方で獲得免疫は、一度感染症などにかかってしまった場合に病原体の情報を記憶することで、再度同じ病原体に出会ったときに迅速に攻撃できるような免疫の仕組みです。

赤ちゃんは自然免疫、獲得免疫ともに未熟であり、自然免疫が発達し始めるのが1歳半頃と言われています。獲得免疫は、一度ウイルスなどに感染し、病原体の情報を記憶することで抗体を作ることができます。つまり、赤ちゃんは大人と比較するとウイルスなどに感染した回数が圧倒的に少ないことから、獲得免疫も未熟だと言えます。

胎盤や母乳からIgGをもらっている

赤ちゃんは、ウイルスや細菌と戦うために必要になるIgGという免疫物質を母乳や胎盤から受け取っているため、生後間もなく~半年程度の時期は、それ以降に比べて免疫力が若干高いと言われています。

IgGは血液中に最も多く存在しており、白血球の活動をサポートし、ウイルスや細菌などを無毒化することで、多様なウイルスや細菌と戦います。特に母乳や胎盤にはこのIgGが豊富に含まれています。

初乳にはIgAが含まれている

分娩後、0〜3日日の間に出る母乳のことを初乳と言います。3〜6日に分泌される母乳は移行乳、7日目以降に分泌されるものを成乳と呼びますが、中でも初乳は特にタンパク質の量が多く、濃いクリーム色をしており、粘度が高いことが特徴です。

初乳に含まれるタンパク質の中には、ウイルスや細菌などの侵入を防ぐIgAという免疫物質が、成乳の3倍程度含まれています。IgAは病原体をキャッチして侵入を防いだり、別の免疫細胞が排除しやすいような形に病原体を変形させることができます。

母乳には他にもさまざまな成分が含まれている

母乳には他にも免疫に関わるさまざまな成分が含まれています。それぞれの効果を見ていきましょう。

消化管への病原体の付着を防ぐ成分:シアル酸、ガングリオシド、母乳オリゴ糖

赤ちゃんが飲んだ母乳は消化管を通過しますが、ウイルスや細菌、アレルゲンなども消化管で反応します。つまり、消化管を保護することが赤ちゃんの免疫にとっては重要になります。

母乳に含まれるシアル酸、ガングリオシド、母乳オリゴ糖といった成分は、病原体が赤ちゃんの消化管に付着しようとするのを防ぎます。

消化管の防衛機能を高める成分:リボ核酸、ポリアミン

消化管そのものの防衛機能を高める成分として、リボ核酸、ポリアミンという成分があります。赤ちゃんの消化管そのものの機能を向上させることで、ウイルスやアレルゲンなどの異物の侵入を防止することができます。

病原体への攻撃性を高める成分:ヌクレオチド

ヌクレオチドには、免疫細胞の一つであるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という、病原体に直接ダメージを与える免疫細胞を活性化させる働きがあります。NK細胞の力を増強することで、病原体を排除する動きが促進され、免疫力向上に繋がります。

母体由来の免疫では防げない感染症もある

前述の通り、赤ちゃんの免疫は母乳や胎盤などを通して母親から与えられていますが、全ての感染症に対して有効というわけではありません。具体的には、百日咳や結核などの病気は、感染力が強く、ウイルスが胎盤を通過して赤ちゃんに感染してしまうというケースもあります。重症化すると命の危険もあるため、早期の予防接種が必要となります。

また、母親から供給される免疫は、生後4ヶ月〜半年頃にはほとんどなくなってしまうと言われており、そこから赤ちゃんは免疫力がグッと下がってしまうことで病気にかかりやすくなってしまうのです。

赤ちゃんを感染症から守る方法

それでは赤ちゃんを感染症から守るためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか?免疫力が不安定な赤ちゃんの健康を守るためのポイントをチェックしていきましょう。

予防接種を受けさせる

そもそも予防接種とは、特定の感染症への免疫をつけるため、毒性を弱めたり無くしたりした病原体や毒素を、注射などで体内に取り入れるものです。予防接種によって侵入した病原体の情報を免疫細胞が記憶することで、その後同じ病原体が侵入したとしても、すぐさま戦闘態勢に入ることができるようになるという、獲得免疫のシステムを利用した感染症予防法です。

予防接種の中には、赤ちゃんの接種が義務付けられているものも何種類かあります。なお、生後半年の間で赤ちゃんが受けなければならない予防接種の回数は、なんと20回近くにも及びます。1歳までに受け始められる、予防接種義務のある感染症と時期に関しては以下の通りです。

・B型肝炎:1歳未満
・結核:1歳未満
・4種混合:生後3ヶ月〜7歳6ヶ月
・小児用肺炎球菌:生後2ヶ月〜5歳
・ヒブ:生後2ヶ月〜5歳
・ロタウイルス:生後半年〜24週(1価)/生後半年〜32週(5価)

ロタウイルスに関しては、2020年8月1日生まれ以降の赤ちゃんに対し、予防接種が義務付けられています。なお、義務付けられているものに関しては、国からの補助により無償で受けることができます

また、これは赤ちゃんが1歳以上のケースですが、ワクチンには、生ワクチン(病原体の毒性を弱めた状態)と不活化ワクチン(病原体の毒性を無力化させた状態)の二種類があり、接種が義務付けられているBCG(結核の予防)やおたふくかぜ、水ぼうそうなどは生ワクチンに分類されます。仮に、生ワクチンの次に不活化ワクチンの予防接種を受ける場合には特に気にする必要はないのですが、生ワクチンを連続で接種する場合には、27日以上期間をあける必要があるので、スケジュールに注意しましょう。

家族が予防接種を受ける

麻しん風しん混合や水ぼうそう、日本脳炎など、赤ちゃんが1歳以降もしくは3歳以降にならないと受けられないワクチンも存在します。年齢的に受けられない感染症に関しては、家族が予防接種をあらかじめ受けておくと安心です。

生後半年程度は人混みを避ける

物理的に感染リスクを避けるためにも、人混みを避けることが大切です。外出自体は生後3〜4ヶ月頃にはできるようになりますが、ちょうどその頃に母親から受け取ってきた免疫の効力が薄れてくるので注意が必要です。

また、重症化の危険性がある感染症への予防が重要である一方で、一度感染症にかかることで得られる抗体の力も無視はできません。生後半年にもなると、赤ちゃんは何かの感染症に一度はかかっていることが多く、自らが抗体を作ることで、体を丈夫にするための活動をスタートさせている傾向にあります(獲得免疫)。したがって、人混みなどを気にせずお出かけするのは、赤ちゃんが自分自身で免疫を作り始める傾向にある、生後半年以降が望ましいでしょう。

LPS活用事例

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

やさしいLPS編集部

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やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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