免疫におけるIgA抗体の働きとは?長所や存在する場所などを詳しく解説!

免疫は、侵入した細菌やウイルスなどの異物から身体を守る、体内の老廃物やがんなどの異常な細胞、死んだ細胞などを処分する、傷ついた細胞があれば修復するなど、身体の異常に気づいて正常な状態に戻す、身体全体の調子を整えるシステムのことです。

免疫における感染防御では、異物が体内に入ると、排除しようと働く免疫グロブリンが作られ、健康な状態を維持しています。免疫グロブリンは抗体としての機能や構造を持っているタンパク質の総称で、細菌やウイルスなどの病原体が侵入した時に、排除しとうと働く「抗体」の機能をもち、血液や体液中に存在しています。

免疫グロブリンは、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、それぞれに働く場所や分子量が異なります。その中の一つの「IgA」は、病原菌やウイルスの侵入を防御するという重要な役割を担っています。

そこでここでは、IgAとはどのようなものなのか、存在する場所や働き、基準値、異常値が出た場合の疾患などを詳しくご説明いたします。

IgAとは

「IgA」は、体内では2番目に多い免疫グロブリンで、鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在しています。IgAは、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合し、病原体やウイルスが持っている毒素を無効化して感染しないように阻止する働きがあります。

また、免疫グロブリンには、特定の細菌やウイルスにのみ反応する「特異性」があるため、基本的に多種類の感染症の予防はできません。しかしIgAは、特定の細菌やウイルスだけに反応するのではなく、多くの種類の細菌やウイルスに反応するという特徴があるため、さまざまな感染症の予防ができるのです。

IgAは母乳にも含まれている

IgAは、母乳、特に、出産後に数日間分泌される濃い母乳の「初乳」にも多く含まれています

生まれたばかりの赤ちゃんは自分でIgAを作ることができません。しかし、母乳によって赤ちゃんの体内にIgAを移行できるため、細菌やウイルスによる感染から守ることができるのです。

腸管でのIgAの働き方

腸管には、身体全体の60%以上のIgAが存在し、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合して毒素を中和し、体内への侵入を防いでいます。

腸管の主な働きは消化吸収ですが、 多くの細菌やウイルスも口から入り腸を通って体内に侵入するため、身体を守る器官としてもとても重要です。

そのため、腸管の壁には、異物が侵入した時に異物の排除を指令する役割があるリンパ組織「パイエル板」が存在しています。

パイエル板の外側にはM細胞があり、異物を発見するとその情報がマクロファージや樹状細胞、ヘルパーT細胞やB細胞に伝わります。するとB細胞はIgAなどの抗体を作り出し、異物を撃退するのです。

また、IgAを作るB細胞は腸管だけでなく、口や鼻など身体全体の粘膜を移動してIgAを作り出すため、全身で異物の侵入阻止に貢献しています。

一方で、IgAには基準値があります(110〜410mg/dL)。基準値範囲外の場合には、さまざまな疾患が考えられます

LPS活用事例

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

やさしいLPS編集部

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やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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