免疫力が高い人の特徴とは?免疫力を高める10のポイント

いつも元気で病気をしないといった人は、免疫力が高い人なのかもしれません。では、免疫力が高い人は普段どのような生活を送っているのでしょうか。ここで免疫力が高い人の特徴を知り、健康を維持するためのヒントを手に入れましょう。

免疫力とは

私たちの身体は、身体の調子全体を整える免疫という機能を持っています。例えば、体内に侵入してきたウイルスや細菌などの病原体を異物と判断し排除したり、体内の老廃物や異常細胞、死んだ細胞を処分したり、傷ついた組織を修復したりするなど、免疫はさまざまなはたらきを担っています。ちなみに「免疫力」は自然治癒力の一部です。

そのため、免疫力が低いと身体に異常が生じたり、風邪や感染症などにかかりやすくなります。一方で、食事や運動などの生活習慣を工夫することによって免疫力は高められると考えられているため、免疫力が高い人の特徴を知って、免疫力アップを目指しましょう。

免疫力が高い人の特徴

免疫力を高め、健康な身体を保つにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。免疫力が高い人の特徴を参考にして、日常生活で心がけてみましょう。

バランスのいい食事をとっている人

食事

免疫力が高い人の特徴の1つ目は、バランスのいい食事をとっている人です。米だけ、野菜だけといった偏った食事は、栄養素が不足し免疫が機能しにくくなります。免疫力を高めるためには、一度の食事で主食(ごはん、パン、麺類)、主菜(魚、肉、大豆製品)、副菜(野菜、きのこ、いも、海藻類)の3種類をそろえ、1日3食バランス良く食べることが大切です。

また、免疫細胞の70%は腸に存在していると言われているため、腸内環境を整える食物を取り入れるのも効果的です。腸内の善玉菌を活性化させる発酵食品や食物繊維の豊富な食材、抗酸化作用の強いビタミンやミネラルなどを含んだ食材は積極的に摂取するようにしましょう。

お酒を飲みすぎない人

免疫力が高い人の特徴の2つ目は、お酒を飲みすぎない人です。アルコールは血行促進やストレス解消などの作用がありますが、限度を超えた飲酒は免疫力の低下につながります。

アルコールは肝臓で分解される過程で、毒性のあるアセトアルデヒドという成分に変化します。大量の飲酒を続けていると、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれなくなり、アセトアルデヒドが白血球などの免疫細胞を傷つけるため免疫力が低下してしまいます。

またアセトアルデヒドには発がん性もあり、過度な飲酒はがんを誘発する恐れがあるため注意が必要です。

規則正しい生活をしている人

規則正しい生活を送る

免疫力が高い人の特徴の3つ目は、規則正しい生活をしている人です。人間には体内時計があり、自律神経や体内のホルモンの分泌などを調節しています。そのため不規則な生活によって体内時計が乱れると、自律神経のバランスが崩れて免疫力を低下させます。

免疫力を維持するためにも、夜更かしをせずに毎日同じ時間に起床・就寝する、毎日同じ時間に食事を摂る、適度に運動するなど、規則正しい生活を送るようにしましょう。

十分な睡眠をとっている人

免疫力が高い人の特徴の4つ目は、十分な睡眠をとっている人です。私たちの身体は眠っている間に成長ホルモンを多く分泌し、昼間の活動で傷んだ細胞を修復しています。睡眠時間が不足するとこの成長ホルモンが十分に分泌されず、免疫細胞が減少し免疫の低下につながります。

また、睡眠中には抗酸化作用のある睡眠ホルモン「メラトニン」も分泌されています。そのため寝不足になると体の抗酸化力が弱まり、免疫細胞を含む体内の細胞組織が活性酸素からのダメージを受けやすくなってしまいます。寝不足時に肌にハリがなくなったり肌荒れを起こしやすいのもメラトニンの減少が原因だと考えられます。

免疫細胞を正常に機能させ、身体の抗酸化力を高めるためにも睡眠時間を7〜8時間はとるようにしましょう。

湯船にゆっくりつかっている人

湯船に浸かる

免疫力が高い人の特徴の5つ目は、湯船にゆっくりつかっている人です。免疫力が正常に保たれる体温は大体36.5度ほどで、体温が1度下がるごとに免疫力が30%下がると言われています。これは、体が冷えると血管が収縮して免疫細胞が血液中で機能しづらくなるためです。

また、免疫細胞の多い腸を温めて活性化させることも免疫力を高めることにつながります。

適度に運動している人

免疫力が高い人の特徴の6つ目は、適度に運動している人です。運動をすると体温が上がり血行も良くなるため、免疫力を上げることにつながります。また、体温が上がると副交感神経が優位になり体がリラックスするため、ストレスを軽減することもできます。

さらに継続的に運動をしていると、白血球や免疫ブログリンという抗体の一種であるIgAが増加することもわかっています。白血球や抗体は病原体を排除するはたらきがあるため、増えることで免疫力の向上が期待できます。

ストレスの少ない人

免疫力が高い人の特徴の7つ目は、ストレスの少ない人です。ストレスが溜まると、IgA抗体が低下し病気にかかりやすくなると言われています。

さらにストレスは自律神経の乱れにもつながります。自律神経が乱れると交感神経が優位になり、血管が収縮して血行が悪くなります。ストレスをなくすためにも早寝早起きなどの規則正しい生活や、リラックス効果のある入浴や適度な運動を心がけましょう。

よく笑う人

よく笑う

免疫力が高い人の特徴の8つ目は、よく笑う人です。たくさん笑うと免疫IgA抗体の濃度が上昇するという研究結果があります。笑うことはリラックスすることもでき、ストレス解消や免疫力の向上につながります。

楽観的思考でストレスを溜めないようにし、日常的に笑うように心がけましょう。

たばこを吸わない人

免疫力が高い人の特徴の9つ目は、たばこを吸わない人です。タバコの煙にはニコチン、タール、一酸化炭素など200種類以上もの有害物質が含まれています。これらの有害物質は肺に侵入し、免疫細胞の一つである肺胞マクロファージの抗体産生機能を低下させてしまいます。

また、ニコチンは血管を収縮させて血流を悪化させ、一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビンと結合して、酸素の運搬を阻害します。体内で酸素が不足すると、細胞に栄養分が十分に運搬されなくなり免疫力が低下する恐れがあります。

LPSの摂取量が多い人

免疫力が高い人の特徴、最後は「LPSの摂取量が多い人」です。LPSとは、畑で育つ野菜や穀類、海で採れる海藻類などに含まれる細菌の成分で、免疫細胞の1種である「マクロファージ」を活性化させることによって、免疫力アップに貢献します。

普段の食事からも自然に摂取されている成分なのですが、近年、農薬・化学肥料の使用や、衛生状態の改善などにより細菌が取り除かれ、LPSの自然摂取量は減少傾向に。自然に囲まれた環境で長年生活をしている人の方が、LPS摂取量が多く、免疫力が高くなると言われています。

LPSについての詳細は、こちらの記事もチェック!

【番外編】10~40代の人

免疫力は年齢にも関係があり、免疫力が比較的高いのは10~40代の人です。乳幼児〜10代にかけては徐々に免疫を獲得する過程であるため、感染症にかかりやすくなっています。

そして免疫力は思春期にピークを迎え、20歳を過ぎると徐々に衰え始めます。これは、加齢とともに細胞分裂の機能が衰えることにより、正常に働く免疫細胞が少なくなることが原因と言われています。

免疫力を高めるには

免疫力が高い人の特徴を詳しく解説してきました。

バランスの良い食事、十分な睡眠、入浴・運動・非喫煙の習慣など、ご自身の生活を見直し、もし欠けているものがあれば、ぜひそれを補うような工夫をして免疫力を高めてみませんか?

長年継続してきた習慣を一気に変えるのは難しいため、「週に1回は健康的な食事を摂る」「週末だけは湯船に入る」など、小さな改善からチャレンジしてみましょう。また、LPSの摂取量を高めるには、LPS含有量の高い食材を取り入れることも効果的ですが、手軽に始められることとして、LPS配合サプリの活用があります。

ご自身の生活の中で「これならできそう!」という改善ポイントをまず1つ見つけ、トライしてみてくださいね。

健康維持に欠かせないLPSを補給しよう

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

LPSとは?4コマ漫画で解説

この記事の著者
やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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