LPSとアレルギーはどんな関係?アレルギーが急増した原因を探る

アレルギーの増加とLPSは密接な関係があると言われています。アレルギー患者はここ20年で約3倍も増えているとされていますが、どのようにLPSと関係しているのでしょうか?

この記事では、LPSとアレルギーについて詳しく説明します。

アレルギーの増加はLPSの不足が原因だった?

近年、花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギーに悩む人が急増しており、なんらかのアレルギー疾患にかかっている人は、人口の30%以上と及ぶとされています。

このようにアレルギー疾患が増えてしまった原因のひとつに、衛生状態が良くなって細菌に接する機会が減っていることがあげられています。

現代人は細菌に触れる機会が減っている

衛生状態が良くなったからという原因については、アレルギーに悩む人が農村部には少なく都市部に集中していることが証明しています。

ヨーロッパで行われた調査によると、土や動物に多く触れている農村部の子どもはそのような機会が少ない都市部の子どもに比べ、花粉症や喘息などアレルギー症状が出る頻度が低いという結果が出ているのです。

土に多く触れているということは、土に含まれている細菌成分・LPSを自然に摂取しているということを表しています。

この調査から、子どものころに土などにいる細菌に含まれるLPSに触れることが、アレルギー疾患の発症を抑えるポイントであると判明しました。

LPSが免疫を活性化することで、アレルギーになりにくい体が作られるのです。

LPSがアレルギーを抑えるメカニズムとは?

調査の結果から、LPSを摂取することがアレルギーを抑えることに繋がる可能性が高いことがわかりました。

では、LPSはどうしてアレルギーを抑えるのでしょうか?

そのメカニズムを説明する前に、そもそもアレルギーはどうして起こるのか説明しましょう。

アレルギーが起こるメカニズム

免疫細胞は細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入してきたとき、排除するために働きます。

しかしこの免疫が過剰に働いてしまい、正常な細胞も異物と判断して攻撃することでアレルギーは起こります。

食べ物や花粉や食べ物など、本来なら体に害のない物質も有害なものが来た、と過剰に反応してしまうのです。体を守るはずの免疫反応が、反対に体を傷つけるアレルギー反応になるというわけですね。

そうすると、「LPSが免疫を活性化したら、もっと免疫は過剰反応してしまうのでは?」と思う人がいるかもしれません。

しかし、そのような心配は無用です。

免疫には細胞性免疫と液状免疫の2種類があり、このうちアレルギーの原因になるのは液状免疫の方です。LPSは液状免疫ではなく細胞性免疫を活性化するため、アレルギーを抑える方向に働きます

もう少し、詳しく見てみましょう。

LPSは免疫のバランスをとる

細胞性免疫と液状免疫は、次のような違いがあります。

細胞性免疫 ・細菌やウイルスを直接攻撃する
・NK細胞やマクロファージなどを指す
液状免疫 ・B細胞を活性化して抗体を大量に作る
・抗体は体液を循環して全身に広がる

アレルギーは、本来反応しなくてよいダニやカビ、食物や花粉などに反応してth2細胞が飛び道具となる抗体をたくさん作り出すことで発症します。

アレルギーの人は、th1細胞とth2細胞のバランスが次のようにかたよった状態なのです。

かたよった天秤のth1細胞の方にLPSを乗せると、天秤はバランスが良くなります。

衛生状態が良すぎて細菌が少なくなってしまった都市部は、天秤のバランスが悪くなった状態です。そこにLPSを取り入れることでバランスがとれ、アレルギーの改善が期待できるでしょう。

実験で花粉症が改善

LPSを使ったアレルギーの実験も行われています。マウスにスギ花粉を与えて花粉症にする実験で、スギ花粉とともにLPSを与えられたマウスは花粉症の症状がほとんど出ないことがわかりました。

花粉症をはじめアレルギー体質の人にとって、LPSは注目すべき成分といえるでしょう。

 

やさしいLPS編集部

この記事の著者
やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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