ヒト正常線維芽細胞(NB1RGB細胞)とアテロコラーゲンよりコラーゲンゲルを調製し、検体を、培養液に添加し、経時的に、コラーゲンゲルの収縮程度を写真撮影します。陽性対照として血清を用います。
コラーゲン収縮活性を指標とした抗シワ効果の測定試験です。
皮膚は、外側から角層、表皮層、基底膜、真皮、皮下組織より構成されており、真皮は、その中でも最も領域の広い部分です。真皮は、線維芽細胞とその周囲にI型およびIII型コラーゲンなどからなる細胞外マトリックスが密につまった状態になっており、皮膚の弾性やハリなどの強度を保っています。ヒトは老化等により皮膚の真皮結合組織が収縮力を失い、更には強度、弾力性を失い、結果として皮膚のハリが低下し、タルミやシワが生じると考えられています。
タルミやシワの予防ないし回復に役立つような物質や方法を評価するin vitroでの方法として、線維芽細胞を埋包したコラーゲンゲル(以下、コラーゲンゲルと略す)を用いる方法が報告されています。コラーゲンゲルの収縮能やゲル形成強度を高めることができる物質は皮膚のタルミやシワを改善する物質のスクリーニングに用いることができます。コラーゲンゲルの収縮を促進させる因子としては、血清やエンドセリン、レチノイン酸等4-6)の化合物が報告されています。
※ヒト正常線維芽細胞(NB1RGB細胞)とアテロコラーゲンからコラーゲンゲルを調製し、血清濃度の異なる培養液を添加し、経時的に、コラーゲンゲルの収縮程度を写真撮影した。右は実験中のディッシュの写真。左はコラーゲンゲルの直径をグラフ化したもの。
※n=3の平均を表示、**:培養液のみのコントロールとの2群間のstudent’s-t-test。P<0.01
細胞、検体、試薬の準備が整ってから1か月が納期の目安です。
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